循吏その二です。
この循吏という概念をお話しすると、
官吏にかがぎらず、例えば学校・職場の綱紀、ISOなど諸規定をもって
標準化とするものについて、ルール無用とは何事かという反対意見がよくあがります。
人情にからめて法を曲げるとは!とかね。
これに関しては、0か1か、善か悪かの二元論でしか考えられない
という人に問題があるかと思います。
今回のタイトルに揚げた『老獪な官僚主義』というのが
ハーバードビジネスレビュウ誌に掲載されており、これが將に「循吏」
を現代にて実現するとこうなるという例があります。
老獪な官僚主義という言葉は悪口ではなくて
官僚主義=お役所仕事
も老獪な運用でこうもかわるものという感じで文中にて使われています。
経営学系論文で循吏的概念がでてきたのは、
倫理学や善い人間のあり方という観念が経済学分野に進出してきたようで
うれしいです。